口腔外科

歯科口腔外科とは

口腔(こうくう：口のなか)、顎（がく：あご）、顔面ならびにその隣接組織に現れる先天性および後天性の疾患を扱う診療科です。

歯が原因となるものから癌までさまざまな疾患が対象となります。また交通事故やスポーツなどの外傷、顎変形症ならびに唾液腺疾患などの外科的疾患、口腔粘膜疾患、口臭症などの内科的疾患も含まれます。

親知らず

親知らずとは、前の歯から数えて８番目に位置する奥歯のことを言います。
他の歯とは違い、生えてくるのが20歳前後と遅いことが特徴です。最大で上下左右の奥に4本生えます。

昔の人は顔が大きく顎も広かったため、親知らずが生えてもそれほど問題はなかったのですが、現代日本人は顔が小さくなり顎も狭くなっているため、生えてきた際に何かと問題が起きてしまいます。

親知らずが正常な方向に生えていて歯ブラシが自分でできて管理できる人は抜く必要がありません。
むしろ自己管理ができる場合は他の部分の歯が抜けてしまった時に移植に使うこともできます。また手前の歯が抜けてしまった時はブリッジや入れ歯の支えとして使うこともできます。しかしブラッシングが届かない場合は炎症が起きて痛くて眠れなくなったりもします。
また手前の歯まで虫歯が及んでしまったり、手前の歯を押して歯並びが変わってしまったりもします。

自分ではなかなか親知らずの状態がどうなっているかはわかりにくいと思いますので一度ご相談ください。

歯を失った場合

抜歯したり、あるいは自然に抜けて歯がなくなると、ブリッジや入れ歯という方法もありますが、ご自身の歯のように噛めるようにするには、インプラントは大変おすすめです。
インプラントを成功させるためには、口腔外科や歯周病や補綴（ほてつ）に関する幅広い知識と技術が要求されます。

口腔外科と歯周病だけの知識だけでインプラント治療をすると噛み合わせが全く綺麗になりません。

また補綴の知識だけでインプラント治療をするとインプラントが浅く入ってしまったり、骨がないところにインプラントを無理に入れることになります。
それぞれの知識が全てないとインプラント治療は成功することは難しいです。
十分な経験と技術をもつ当院でしたら安心して治療していただけます

口腔顎顔面外傷

歯、顎、顔面、お口の外傷（口の中の切り傷、歯が折れた・抜けた、顎の骨折・変形）が あった場合は、まずは早目に当院にご相談ください。

以前なら抜けた歯やかけた歯は助からないと思われていましたが、抜けたりかけたりした歯の保存状態と、30分以内に治療を受けるとかなりの確率で元に戻せます。
まず歯が抜けてしまった場合は歯の保存液、牛乳もしくは抜けたところに歯を入れ直してご来院してください。

ご自身で汚れがついたからといって汚れを取ろうとはしないでください。歯根の表面の歯根膜というとても大事な細胞ごと取れてしまう可能性があるからです。
来院して問題がないことを確認したら抜けた歯を元の位置に戻して固定することで歯はしっかりとくっつきます。
歯が欠けてしまった場合は欠けたものを歯に再度くっつけることは少ないですが欠けた歯を一応持ってきてください。一部分かけた場合は保存液などにつけておく必要はございません。

レントゲンを撮って根が割れてないか確認します。割れてる位置によっても治療の方針も変わります。
根が縦に割れてしまっている場合は基本的には歯を抜くことになります。しかし場合によっては割れた根を再度付け直して治すこともできます。
根が横に割れてしまっている場合は割れている位置が問題となってきます。根の先の方で割れている場合は基本的に問題なく残せます。
歯冠方向で割れてしまっている場合は残すことが厳しくなってきます。しかし残す方法もあります。歯を矯正して割れたところの健全な歯を歯茎に出してきて手術をすることで残すことができることもあります。

歯が割れてしまって神経が出た場合は通常神経を取って治療をします。神経を取ると歯の寿命は短くなります。しかし神経が出た場合でも神経を取らないで残す方法もあります。
このように色々な治療方法が当院ではできます。
できる限り早く治療を受けるようにしましょう

抜歯後注意事項