口臭について
吹く風もさわやかな秋晴れの日が続いていますね
皆様お元気でお過ごしでょうか?
さて、本日は『口臭』についてお話ししたいと思います
お口のエチケットとして気になったことがある方は多いのではないでしょうか?
誰もが一度は他人の『口臭』を感じたことがあるかと思います
『口臭』はデリケートな問題なので親しい間柄でもなかなか指摘しにくいですよね、、、
また、自分自身の『口臭』にはなかなか気がつくことが出来ないものです。
そこで、『口臭』の原因や毎日の習慣にすることで『口臭』を予防できる方法をご紹介致します
《 口臭の原因 》
大きく分けて4つの原因があります
①生理的口臭
起床時、空腹時、緊張やストレスがかかった時に、唾液の分泌が減少することで起こる口臭。
②食品由来口臭
にんにく、ネギ、お酒などによる口臭。
一時的なものなので時間が経てば改善します。
③病的口臭
病気が原因で起こる口臭。
歯周病、虫歯、舌苔などの口腔疾患と、鼻や喉、消化器、呼吸器の病気などの全身疾患の2つに分かれます。
80%以上が口腔疾患からくる口臭と言われています。
④心理的口臭
自分の口臭が強いと思い込み、悩んでしまう症状です。
《 口臭の予防と対策 》
朝ごはんをたべる
『口臭』は寝起きが最も強くなります
『口臭』の主な原因は細菌が発生させるガスです
こうした細菌を殺し、洗い流す重要な役割を果たしているのは唾液です。
就寝中は唾液が分泌されないため、朝になると口の中に細菌が増殖し、『口臭』が強くなります
朝の『口臭』に効果的なことは、朝ごはんをしっかり食べることです
噛むことにより唾液が分泌されるだけでなく、お口の中が酸性になることで、『口臭』が発生しにくい口腔内の状態になります
フロス・歯間ブラシでケア
プラーク(歯垢)は、単なる食べカスではなく細菌の塊です
つまり、しっかりプラーク(歯垢)をとらずに放っておくと『口臭』の原因になります。
単に歯を磨けば良いという問題ではありません
実は、歯ブラシだけではどんなに綺麗に磨いても60%程度しか汚れを落とすことは出来ないと言われています。
歯周病、虫歯の好発部位である歯間部(歯と歯の間)や、歯肉溝(歯と歯の間の溝)のプラーク (歯垢)は歯ブラシだけでは落とすことが出来ないのです
歯間ブラシやフロスを併用することでプラーク(歯垢)除去率が90パーセント近くまで上がるので、『口臭』の原因であるプラーク(歯垢)を減少させることが出来ます
歯周病菌を定期的に除去する
歯周病菌による『口臭』は一日中臭います
歯周病菌を減らすためには、その住家となっている歯石を取り除く必要があります
プラーク(歯垢)は毎日のケアで落とすことが出来ますが、歯石になってしまうとご自身では取り除くことが出来ません
歯石を取ることは、『口臭』の予防の為だけでなく、歯周病の予防・治療にとても大切な処置になります。
歯周病は放っておくと、歯を支える骨を溶かし、最後には歯が抜けてしまう恐ろしい病気です
定期的なメインテナンスで予防していきましょう
虫歯の治療
虫歯は独特の臭いを持っています。
食べカスや虫歯の菌が虫歯の穴にたまることにより臭いを発生させます
小さな虫歯で『口臭』が強くなることはありませんが、進行した虫歯は神経を腐らせ強烈な『口臭』を発生させます。
緊張やストレスがあるとき
口腔内が乾燥していると『口臭』が強くなります
マメに水分補給したり、キシリトールガムを噛み唾液を分泌させて乾燥を防ぎましょう
舌もケア
舌に付着している白っぽいものを舌苔(ぜったい)といいます。
食べカスや粘膜細胞の死骸、血液成分が舌の表面に付着してできる苔状のかたまりです。
舌苔は『口臭』の大きな原因のひとつです
舌クリーナーという専用の清掃器具を使って落とすことをオススメします
舌を傷つけないようゴシゴシし過ぎないよう注意してください
使用方法などなにかわからないことがありましたら、お気軽にご質問ください
お口の中には何億という細菌が生息しています
“口臭は健康のバロメーター”といえると思います。
日々の適切なセルフケアと、定期的なメインテナンスで細菌をしっかりコントロールしていきましょう
口臭にお悩みの方はお気軽にご相談ください
次回は、『ドライマウス(口腔乾燥症)』についてお話ししたいと思います
秋が深まりゆく季節、体調を崩されませんよう温かくしてお休みください