喫煙のお口への影響

日ざしの明るさに春の気配を感じるようになりましたが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか?🌿

 

本日は、『喫煙のお口への影響』についてお話ししたいと思います👨‍⚕️

タバコは身体に害があるということは、誰もが知っていますよね💡

しかし、なぜ身体に害があるのか?口腔への影響はどのようなものなのか?を知らない方もいらっしゃると思います。
危険な理由を理解することはとても大切なことです。

喫煙者の方も、ご家族や周りに喫煙者がいる方も、非喫煙者の方も是非ご一読していただきたく存じます✏

 

 

【タバコの成分】

タバコの煙の中には、約4,000種類の化学物質が含まれ、そのうちの約200種類が有害物質で、発がん物質が約70種類と言われていています🦠

喫煙による口腔内への影響は、喫煙者本人だけの問題ではありません⚠️

タバコから吸い込んだ主流煙を、喫煙者が吐き出す呼出煙と点火部から立ち昇る副流煙からなる受動喫煙により、不特定多数の人の健康までにも悪影響を与えてしまいます。

タバコに含まれる発がん性物質などの有害成分は、主流煙よりも副流煙の方が多く含まれるものがあります🚬

最近は、電子タバコや加熱式タバコの使用者も増加していますね。

これらのタバコは煙や嫌な臭いでませんが、従来のタバコ同様、主流煙中にはほぼ同レベルのニコチンなどの有害物質が含まれていると報告されています🦠
つまり、決して安全ではありません。

 

 

【タバコの三大有害物質】

①ニコチン
依存症にさせる
血管を収縮させ、血液の流れが悪くなる

②タール
ヤニの成分
発がん性物質を含む

③一酸化炭素
酸素を運ぶ機能を阻害し、酸素不足を引き起こす
ニコチンとともに身体の免疫担当細胞の活動の低下を招く

 

 

【喫煙のリスク】

🟤歯周病
喫煙は唾液の分泌を抑制するため、口の中が不潔になり、歯周病の原因となる歯垢や歯石が残りやすくなります。
また、ニコチンにより歯茎の血管を収縮させ、血液の流れを悪くします。
出血などの炎症反応が現れにくい為、気付かぬうちに歯周病が進行してしまいます。

🟤口臭
ニコチン、タールのタバコ臭がします。
歯周病に罹患していればさらに口臭が強くなります。

🟤歯肉の変色
ニコチンの影響により、毛細血管が収縮し歯肉は暗紫色になります。
また、一酸化炭素がヘモグロビンと結合することで、血液が黒褐色になります。
メラニン色素の沈着も起こります。

🟤がん
喫煙者は非喫煙に比べ、口腔がん・咽頭がんの発生率が約3倍にあがります。

🟤虫歯
口腔内がニコチンに暴露されたことで唾液の緩衝能が低下し、細菌が増大すると脱灰(酸
によりエナメル質が溶ける)が進み、う蝕(虫歯)を発症しやすくなります。

 

 

 

 

【まとめ】

口腔内は、喫煙の影響を最初に受けて貯留する器官である為、かなりの影響があることがわかりますよね⚠️

しかしながら、依存性が強いので喫煙者が禁煙することは、非喫煙者が思うほど簡単なことではないと思います🚭

喫煙が及ぼす口腔内への影響が多数あることから、歯科医師も喫煙に悩む患者様を禁煙に導くサポートをしていかなければならないと考えます。

歯科医師だけでなく、歯科の専門知識のあるスタッフもいる歯科医院には、歯科の面で微力ながら禁煙のサポートを行える環境だと思っております🍀

禁煙を継続することにより、歯周病のリスクも低下し、治療の経過も良くなります🙆‍♀️

禁煙は口腔内や全身の健康にたくさんのメリットがあることを、この記事を通して認識していただけたら嬉しいです🦷

歯周病予防と全身の健康のためにも強い意志を持って禁煙にチャレンジし、いつまでも健康な生活を送っていただきたいと思っております✨

 

 

 

まだまだ寒さが厳しいですが、くれぐれもご自愛ください❄️