70代男性「前歯がぐらつくので、きれいなセラミックで治したい」セラミックブリッジとピンクセラミックで修復した症例

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治療前


治療後

ご相談内容 「前歯がぐらぐら動く。この機会にセラミックできれいに治したい」とご相談をいただきました。
診断結果 ぐらついていた前歯部分は、中切歯(1番)が2本なく、左右の側切歯(2番)と犬歯(3番)計4本の歯で支える6本のブリッジが入っていました。
しかし、側切歯2本が割れてしまっており、ブリッジの支えが弱くなっていたため、ぐらつきが出ていました。
側切歯2本の保存は難しい状態でした。
治療内容 割れていた左右の側切歯をそれぞれ抜歯し、犬歯2本だけで6本の歯を支えるセラミックブリッジで修復する方法で治療を進めました。

まずは、左右の犬歯2本に支える能力があるか検証するために、仮歯を3ヶ月ほど使用。
その後、レントゲンを確認した結果、まったく問題がなかったため、最終的なセラミックブリッジを作製しました。

また、歯がない中切歯と側切歯部分の歯茎がやせて下がっていたことにより、歯が長くなっており、見た目が悪くなっていました。そのため、ブリッジにピンクのセラミックを盛り、歯茎の再建を行いました。

治療期間 4ヶ月
費用 89万円(税別)
<内訳>
オールセラミック13万5千円×6本、ピンクセラミック2万円×4本
術後の経過・
現在の様子
痛みや腫れは出ておらず、セラミックブリッジも問題なく使用いただいています。
見た目も自然に仕上がり、患者様にご満足いただけました。
治療のリスク ピンクセラミックの部分は定期的なクリーニングが欠かせません。仮着けで使用し、定期健診での確認が必要になります。

高度な生態模倣

他の天然歯や歯茎と違和感がない、自然な仕上がりになったセラミックブリッジ

形の確認

今回のような6本のセラミックは最終的なものを作る前に、患者様と術者で形を確認することが非常に大切になります。また、上の前歯全てをセラミックにするため歯の形やそれぞれの歯が連続して作る平面が、顔の平面と調和が取れているかどうか確認することも大切になります。また、今回は通常と異なる点として歯茎もセラミックで治すため歯茎に汚れが溜まりやすくなります。歯茎の汚れを防ぐため、歯茎の形も完成前に確認しなければなりません。

歯茎をセラミックで治す方法

今回のように4本前歯がない場合、通常の方法を取ると初診時のように歯が長くなり、歯の形が不恰好になってしまいます。失った歯茎を再建するためには骨を足す手術(GBR)や結合組織移植術(CTG)や角化歯肉移植術(FGG)などが必要になります。インプラントを行うときはこれらの手術が望ましいですが、ブリッジで行う場合は必ず手術をすることが望ましいかは疑問です。なぜなら、これらの手術は患者様の身体的負担、経済的負担、時間的負担がとても大きいからです。今回のピンクセラミックはこれらの負担を一気に解消することができます。歯茎の形をセラミックで再建することによって歯の形も理想の形にすることができ、より審美的な結果を出すことができます。
しかしピンクセラミック部分に汚れが溜まる可能性があるため、定期検診の際、外して中を掃除する必要があります。そこさえクリアすればとても利点が大きい治療方法になります。